ウサギと皐月色

「……はい!自己紹介そこまで!!」

もえが私達の自己紹介を終わらせた


「ここからが本題。けいくん、連れてきてくれなかったの?」


周りを見ても、ふーきの姿は見当たらない。


「あぁ、あいつね!先生に捕まってやがるよ」

けいくんは、笑いながらそう答えた

「もーすぐ来るはずだよ!校門で待ってるって言ってあるし!!」


「そっか!よかったねウサギ!!」

「あれぇ?ウサギちゃん、ふーきが好きなのかなぁ??」


「そうだけど…そうじゃない……」



「なーに言ってるの?ウサギは彼の事好きじゃん!!」


「よく分からないけど、ふーき、たまに君の話をしたりするよ!!」



「……え?そーなの!?」


ふーきが私の話を!?うそ…

「うん!君達、幼馴染みなんでしょ?」

「そーだけど…」


「まぁ、会えば分かるって!君の事よく見てるから!!」


「そーなの!?」

ふーきが見てる!?本当に!?え!?


頭が混乱してきていると…


「大丈夫!!ふーきの事なら!俺が保証する」


「ありがと……」




そうこうしていると、多数の女子に囲まれて歩いてきている、懐かしい、愛おしい、人がこちらへ来た。