「…春希のバイトって明日もあるの?」
ぼそっと。
「うん、まあ夏休みは学生バイトさんいるからまだ…ね。」
疲れを見せながら初に返事をしていた。いつの間にか初も春希呼びになっている。複雑な気持ちがじんわりとまた胸が締め付けた。
「あ、来た来た」
背を向けていた方向からリト…奈央、姫…まなみが小走りでやって来た。
「楽しめた?」
「うん、楽しめたー!」
初と奈央の会話。
「何してきたの」
「服買ってきたよ」
春希とまなみの会話。少しだけ安心した。
「じゃあ、そろそろ帰るか」
もうすぐ終わる1日を感じながら、俺たちは駅へ向かった。