「まあ、そうだけどさ」
「まなみからも連絡きたからだいたい把握してるよ。まなみには初に直接メッセージ送ってみろっては伝えてみた」
「おう」
「それでよければ、グループチャット作る予定だけど、どうよ」
シミュレーションをしてみた。…1年のブランクは大きすぎて、なかなかに想像ができない。
「いいと思うけど。みんなが賛成するなら」
「それは奈央とか初次第だもんな~そこまでは。
俺、今日奈央と初に会う予定なんだけど、聞いてみる?」
「聞いてみて。一応」
「りょ」
段々と現実味を帯びてくる。なぜ誠也はそんなに献身的なのかも謎が残っていた。聞いてみようにも時間は8時を過ぎていた。学校についたのか連絡も途絶えた。

 その後、まなみにも連絡をとってみたが返信は来なかった。また眠っているのか、自己嫌悪に陥っているのか。わからないが、せっかくの休日も一人で過ごすことになった。普段ぎちぎちで働いてるわけではないが、生来俺は暇をつぶすのがへたくそなんだなって思う。携帯のゲームで時間をつぶしながら、一日を無駄にしていく。
携帯のゲームも飽きてきたが他に趣味とか暇をつぶせるものがあるわけではない。急に通話できたり遊べる相手もいるわけじゃない。