で、出てなかったの…!?
まんまと騙された……クッソぉ〜〜〜!!!
「翼くんってほんと意地悪!!」
「そんな俺が大好きなのはどこの誰?」
うっ……痛いところをついてきやがった。
あたしが翼くんのことが好きなの知ってるから
こんなこと言うんだ。
「…はい」
「素直だな」
そういいながら、翼くんはパンケーキをナイフで切り、フォークで刺して口に運ぶ。
翼くんの顔はどんどん明るい表情に変わっていって
またもや満面の笑みをあたしに向けた。
そんな彼にあたしの心臓がドキッとしないわけがない。
鼓動が信じられないぐらいのスピードで速くなっていく。
「うっま!!お前も食べてみる?」
そんなことを言いながら、
あたしにパンケーキを一口差し出してきた。



