「ストロベリースペシャルとかイチゴ好きなの?」
「……悪い?どうせキモイとか思ってんだろ」
ムスッとした顔で翼くんは言った。
そういうところも可愛いなって思う。
あ、もちろん翼くんには内緒だよ。
「ううん!翼くんのこと知れて嬉しい!!」
キモイだなんて思うわけがない。
むしろ、すごい惹かれる。
だって、翼くんも普通の人間だなぁって思えるんだもん。
学校じゃ、俺様王子とか言われてるけどイチゴが好きだったり、案外甘党だったり。
好きなものを見ると、
小さな子供のようにテンションが上がって…そんな可愛い翼くんが見れて満足だ。
「ふーん…。
仕方ねぇからもっとこれから教えてやるよ」
そこには、さっきとは違う満足そうな笑みを浮かべている翼くんがいた。



