「さっさと言えよ、ノロマ」
「な、なんでそんなこと…!!」
教えたらあたし、一環の終わりじゃん…!!
女子から標的にされちゃうよ…!?
いや、もう既にされかかってるんだけどね。
「いいから、言えつってんだろ?」
そう言って、翼くんはあたしをキッと睨む。
ひぃ…!!
怒っていらっしゃる…!!
すごく、怖いんですけど……!!
「……312です」
結局、翼くんに推されて答えてしまった。
もう終わりだ。
あたしはもう明日から生きていけない。
絶望的な未来しか待っていない。
こんなの地獄だ、地獄。
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