「翼くんって……俺じゃん」
わわーっ!!
もう最悪すぎる。
なんでよりによって消しゴムのカバー外すかな!?
そこには以前、授業中に暇だったときに
“消しゴムに好きな人の名前を書いて使い切るとその恋が叶う”っていう噂があったから試しにやってみたんだ。
でも、全然叶わなかった。
まあ、使い切ってないから当たり前だけど。
「み、見ないでっ…!!」
あたしは慌ててその消しゴムを取り返そうとしたけど、
身長の高い翼くんがひょいっと上に上げるともう奪え返せない。
「へぇ。俺のことそんなに好きなんだ」
そこにはニヤリと小さく笑みを浮かべている翼くんがいた。
恥ずかしい…まさか本人に見られるなんて思ってなかったし。



