「お前は自分からキスしたやつの名前も忘れたのかよ」
えっ…この声は……
あたしの鼓動は更にスピードをあげてどんどん速くなっていく。
「つ、翼くん…?」
バッと後ろを振り向くと、
キスしてしまいそうなほど近いその距離に
ぼぁぁぁっと顔が赤くなる。
「お前はチビだからな。
こっちはやっとくから日誌でも書いとけ」
「いや…でも…」
日直でもない翼くんに手伝ってもらうのは申し訳ない。
黒板を消したら制服だって汚れちゃうし。
「なら、一緒に消してやる」
「あ、ありがと…」
一緒に消すぐらいならいいかなぁ?
任せっきりってことじゃないし。
それに黒板消しは二つあるしね。



