「朱里ぃ~、おはよ~」


「莉乙…!呑気におはようとかいってる場合じゃないから!」


「えぇ~?なにが?」


確かに朝からみんなに見られてるけど…

それがどうかしたのかな?


「おっ、リトルバカのお出ましだぞっ!」


えっ…?


「ほんとだほんとだ!おはよー、リトルバカさーんっ」


教室にいたクラスメイトのほとんどが『リトルバカ』と、そう言い始めた。

そっか…みんな聞いてたんだ。

昨日の翼くんとの会話…。

浮かれてて全然気にしてなかったけど、
改めてみんなから言われてるとなんか…結構キツイかも。