「なぁ…莉乙」
「な、なに…?」
まだ下の名前で呼ばれるのに慣れない。
名前を呼ばれるたびにドキドキして、胸がきゅうってなるの。
「俺のプリンセスになってくれますか…?」
え……?
一瞬、時が止まったような気がして心臓がドクドクッ、と脈打つのがだんだん速くなっていく。
あたしが翼のプリンセス……
いつか、こんな日が来るって信じてた。
翼があたしのことを「好き」って言って「付き合って」と言ってくれることを。
まさか、ほんとになるなんて……自分でも夢のようだよ。
「…返事は?」
「なる…っ!!」
涙目でそういうと、翼はあたしの手の甲にそっとキスを落とす。
翼にキスされたところがだんだんと熱くなっていく。



