あたしは自分の唇にそっと触れる。
き、す…されたよね?翼くんに……
嘘…マジ?
なんであたしサラッとキスなんかされてんの?
「ってことで、俺もまだ用事済ませてねぇから」
そういうと、あたしの手をぎゅっと握りどこかへ向かう。
えぇ…!?なんでまたあたしこんなふうになってんの!?
あたしの頭の中は大混乱。
状況が理解出来ずにあたふたしている。
でも、今は翼くんについていくことしかできないから
大人しく翼くんに連行される。
いつもこうだ。
翼くんがあたしの手を引いて、どこかに連れていく。
毎回毎回期待させられては裏切られる。
その繰り返しなのに……何故か拒めない。
そして、連れてこられたのは
あたしが翼くんに初めてキスした空き教室。



