会場は盛大な拍手に包まれ、そのまま幕を閉じた。
幕が降りると、翼くんはあたしを舞台に下ろした。
「千鶴、この前も言ったけどそういうことだから。
俺はフラれてもお前を好きでいるつもりだった。
でも、今はこいつから目が離せねぇんだ」
翼くんが凛とした表情で、
泣いている千鶴ちゃんを少し心配そうに見つめて言った。
「わかってた…全部あたしが悪いんだもん。
あのとき、翼をふったから……
好きな子がいるってこともわかってた。
でも、取られたくなくて……ごめんなさい」
いつも笑顔で、
人気者の千鶴ちゃんがこんなふうになるなんて……
「お前には俺よりもっといいヤツがいる」
翼くんは竹木くんを見ながら言った。
竹木くんはそっと千鶴ちゃんに微笑みかけた。
「千鶴が好きになってくれるまで俺頑張るから」
竹木くんが千鶴ちゃんに言うと
千鶴ちゃんは竹木くんに泣きついた。
きっと、二人が付き合い始めるのは時間の問題だ。
お似合いだなぁ…美男美女。
って……待てよ。
冷静になってさっきあったことを振り返る。



