なのに、なんであたしがいないと意味が無いの?
翼くんが何を考えてるのか分かんないよ。
好きなんでしょ?千鶴ちゃんのこと。
だったら、あたしになんて構わないでよ。
辛くなるだけじゃん、惨めなだけじゃん。
「それに、またなくしたら俺が探してやるっつたろ?」
えっ…?
それってもしかして中学三年のときのこと?
翼くん、覚えててくれたの?
「…」
何も言わずに黙っていると、
「あー…もう来い」
あたしの腕をがしっと掴み、強制的に立ち上がらせた。
こ、来いってどこに…!?
「暴れんじゃねぇぞ」
そう聞こえたと思うと、体が浮き上がった。



