「ううん!探してくるよ! 千鶴ちゃんは演技頑張ってね!!」 あたしは千鶴ちゃんに笑顔でそういうと、草むらまで猛ダッシュ。 衣装もそのままで。 周りの目も気にせず、ただ草むらまで走った。 だって、翼くんが大好きな千鶴ちゃんに大切な想いを込めて作ったものだもん。 それが、無くしちゃったなんて分かったら絶対傷つくもん。 翼くんの傷つくところは見たくないから。 あたしは衣装が汚れてしまうのを最初は躊躇した。 だって、それはクラスのみんなが一生懸命あたしのためにつくってくれたものだから。