それから、しばらくして教室に戻ると朝とは違う、いろんな話が飛び交うガヤガヤとした教室になっていた。
そこにはもちろん翼くんもいたけど、視界に入らないようにした。
あたしが自分の席に腰を下ろすと
「莉乙~、どうした?」
朱里が振り向いて心配そうに言った。
何かと鋭い朱里なら気づいて当然だよね。
アイメークとかで何とかごまかせたとおもってたんだけど……
やっぱり、朱里の目は誤魔化せないや。
「あたし本当に翼くんのこと…ちょっとずつ諦める」
「そっか…まあ、莉乙がそういうならあたしは何も言わないよ」
「ありがと…朱里」
朱里の優しさにいつも救われてた。
「劇、絶対成功させようね!」
そういってあたしに笑顔を向けた朱里。
あたしもそれにつられて頬がゆるんだ。
やっぱり、朱里は最高だ。



