「あーーー…もうっ!!
なんでこんなに好きなのよ…!!
全然諦められないじゃんかっ…!」
誰もいないことをいいことにバタバタ、と足を動かしてガタガタとうるさい音を出す。
バカみたい……こんな片想い。
さっさと次の恋にいきたいのに…翼くんから抜け出せない。
こんなに好きで好きで堪らないのにどうして想いは交わらないんだろう。
「やっぱり、俺のこと諦められねぇんじゃん」
えっ……?
あたし、また幻聴が……。
頭をフルフル、と左右に振る。
もうっ、勝手に現れないでよ。
もっと忘れられなくなっちゃうじゃん。
「…わぁっ!!」
いきなり、視界が暗くなって何も見えなくなる。
な、なに…!?
あたし、どうしちゃったの…!?
冷静になって考えてみると、誰かがあたしの両目を塞いでるんだ。
その手はひんやりと冷たい。



