だから、俺はちょっとでも見てほしくて千鶴と話して莉乙の興味を引いた。
でも、目が合ったのは今日の練習のときだけ。
しかも、すぐ逸らされてニコニコしながら他の男と話してやがんの。
もー…どうしたらお前を俺を見てくれんの?
劇だってほんとはこんな役やりたくない。
お前のそばにいれる役がよかった。
なんなら、お前がシンデレラ役だったらよかったのに。
それなら、お前とキスできたかもしれないのに。
今すぐにでも想いを伝えたいけど、今の俺にそんなことする資格はない。
散々傷つけておいて、莉乙は伊藤のこと好きになろうとしてんのに
今更、俺が告白なんてしても莉乙を困らせるだけ。
莉乙の幸せを奪うだけなんだ。
でも、そんな気持ちとは裏腹に
“俺のもんにしたい”
“誰のものにもなるなよ”
“俺だけ見てろよ”
なんて、思っちまう。
はぁー…もうマジで俺の頭も心ん中も莉乙でいっぱいいっぱいだ。



