「ん?どうした…って泣いてんじゃん」
翼くんのとても柔らかくて優しい声が耳に届く。
この前みたいに翼くんの千鶴ちゃんを心配そうに見つめているのが目に浮かぶ。
もしかして、二人は両想いなんじゃない?
ただの思い違いかもしれないけど……というか思い違いであってほしい。
「翼が…最近冷たいからっ…」
翼くん…好きな子には優しくしてあげなきゃいけないじゃん。
もうこれ以上聞きたくないと思っているのに体がいうことを聞かない。
「そうか?」
「翼は…あたしのこと嫌い…?」
嫌いなわけない。
むしろ、大好きなんだよ。
心の中でそう思っては胸が苦しくなる。
やっぱ、二人は両想いなんだよ。
二人は気付いてないかもしれないけど第三者から見たら二人は完全に両想い。
幼なじみは結ばれる率が高いっていうのは本当だったんだね。



