まあ、ジャンケンで決まったし仕方の無いことか。


同じクラスの伊藤くんとは今でもたまに話したりする。


というか、いい相談相手みたいな?


甘えてるなぁーって思うんだけど、伊藤くんは『俺は相談相手として莉乙ちゃんのそばにいたいから』と言ってくれた。


それに『そのかわり、俺に好きな人が出来た時は協力してよ?』と言われたから『もちろん!』と言った。


なんか、改めてあたしの周りにいる人は
いい人たちばっかりだなぁー…と思った。


そして、放課後から劇の練習が始まった。


今日は体育館で練習できるらしい。

朱里バイトがあるから裏方。
衣装を作ったりするんだってさ。

劇の練習をするのはこれが初めて。

今日配られた台本をパラパラッ、と適当にめくり、目を通す。