《莉乙side》



月曜日になり、学校へ行くと

一週間後に開催される文化祭の話で教室は持ち切りだった。

去年の文化祭にはろくな思い出がないな。

でも、今年こそはいい思い出作るぞっ!と心の中で意気込む。


翼くんとの状況とは…というと、
全くといっていいほど目も合わなければ会話もない。


やっばり、こっちから行くべき…?

とか、思うけど『諦める』なんて言っといて普通に話しかけるなんて図々しいやつだし。


それによりにもよって最近から翼くんから話しかけてこようとしない。

この前までは話しかけようとしてくれていたのに。


あのとき、避けなきゃよかった。

そう何度も何度も後悔した。