「なぁ……さっきの答え教えてくれよ」
『ん?あー…好きって何かって?』
「うん」
『好きって言うのは、
その人のことを想うと心があったかくなったり、
その人が他の人といるとムカついたり…まぁー簡単に言えば、ずっとその人のこと考えてるってことだよ』
他の人といたらムカつく?
ずっとその人のこと考えてる?
じゃあ、まさか…俺……
「……俺って莉乙のこと好きなの?」
口からポロッ、とこぼれ落ちた言葉。
『は…?莉乙って安西?マジで?』
電話の向こうからは動揺した俊也の声が聞こえてくるけど一番動揺してるのは俺。
だって、俺が莉乙を?
絶対ありえないと思っていた。
だけど、いつしか莉乙に心を全部持っていかれていたんだ。
からかうと面白くて、すぐ顔赤くして、バカなのに必死でいつも明るく笑顔なアイツに惹かれてたんだ。
ただ、気づいてなかっただけ。
俺は千鶴のことを好きだと思い込んでいただけで
本当は莉乙が……めちゃくちゃ好きだったんだ。



