俺はそれをほどくために携帯電話をポケットから取り出してある人に電話をかけた。
『――プップップッープルルプルルー…んだよ…』
2コールほどで出た俊也。
千鶴以外で俺よりも俺のこと知ってんのはコイツぐらいだからな。
「あー…今大丈夫?」
『どうせお前のことだから“大丈夫”っていう答えしか受けつけてないだろ』
ほら、俺のことよく理解してる。
「さすがだな」
『んーまあ。それより、お前から電話なんて珍しいな。どうしたんだよ』
「俺ってさ、千鶴が好きなんだよな?」
自分でもおかしいほど日本語がおかしい。
自分の事なのになんで疑問形なんだよってな。
『そうなんじゃねぇの?』
「じゃあ、好きって…なんだと思う?」
莉乙と出会ってから俺はかなりおかしい。
数ヶ月前の俺じゃ絶対にこんなこと口にしなかった。
『お前どうしちゃったの?』
ほら、こう言われる始末だろ?
どうしたってそんなの俺が知りたいぐらいだ。



