【完】俺様王子とKissから始めます。




莉乙が受験票を落としたやつに似ているわけも全部納得がいく。


俺はそれを知りたくて、千鶴を俊也に任せてまずは保健室に保冷剤を取りに行った。


それは莉乙は左頬を叩かれたと千鶴から聞いたから。

それを聞いたときはほんとに相当なバカだなと思った。
普通、自分のライバル的なやつを助ける?


アイツはどこまでお人好しなんだとも思った。

それにあのとき、俺が言った言葉を覚えてたなんて思わなかったし。


あれから、柄でもねぇこといって後から思い出して恥ずかしくなったからあの時のことを俺はよく覚えていた。


保冷剤を片手に、莉乙がいそうな所をくまなく探したけどどこにもいなかった。


そして、最後に屋上の入口のところに行くと莉乙はそこにいた……伊藤と一緒に。


莉乙は何故か泣いていた。
それを心配そうに慰めている伊藤を見てイラッとした。


────…触んなよ。


ただ、単純にそう思った。