今日の昼休み、俊也と食堂に行く途中に千鶴が泣いているのを見て
俺はいてもたってもいられなくて気づけば千鶴のところに行っていた。
何があったのかは分からないが、先輩の女がいてそいつを追い払い、千鶴を慰めた。
人の目なんて気にしなかった。
俺の目には千鶴しか映っていなかった。
アイツ…莉乙があの言葉を言うまでは。
――『困ってる人がいたら手を差し伸べるのが常識だから…』
それを聞いた時に妙に心臓がドクンッ、と大きく跳ね上がった。
だって、聞いたことのあるフレーズだったから。
それをどこで聞いたかなんてすぐに分かった。
受験票を落としたやつに俺が言った言葉によく似ていた。
というか、ほぼそのままだった。
たまたまかもしんねぇけど、
莉乙があのときのやつなら辻褄は合う。



