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その日は翼くんと話す機会もなく、
ただ時間だけが過ぎてお昼休みになった。
朱里は今日は委員会でいないから、
あたしは一人で食堂にパンを買いに行く。
そんなとき、体育館裏から聞こえてきた会話。
「あんたさ、いつも翼のそばに居るけど翼のなんなの?」
それは、翼くんファンの声だということは一目瞭然だった。
あたしの足は無意識にそちらの方向に進んでいた。
「あたしは…ただの幼なじみだけど?」
あっ…この声って…まさか……千鶴ちゃん?
うっそ…千鶴ちゃんが呼び出されてヤバイ事になってる…!!!



