「実はさー…翼くんと一緒に遊園地行ったんだよね。それでさ、ホテルの部屋も一緒で…「はぁっ…!?」


この前あったことを一から話そうとしていたら、

さっきまでは無表情だった朱里の顔も今は目を大きく見開いて驚いた表情に変わっていた。



「莉乙、それマジで言ってる…!?」



あまりの朱里の驚きように少しビックリしてしまう。


だって、いつもあの冷静な朱里がこんなふうになるなんて。



「マジだよ、マジ」



あたしだって最初は夢でも見てたんじゃないのかなって思ったけどあれは間違いなく現実だった。



「何でそれを早く言わないの…!!!」



「へ?何が?」



「そういうことはもっと早く言ってよ!」



朱里はムスッとした顔であたしを軽く睨んでくる。


え、なんであたしに睨まれてんの?