「俺が好きなやついること言うなよ」 「う、うん…」 翼くんはあたしの返事を聞くと、ベッドに寝転びそのままスヤスヤと寝息をたてて眠ってしまった。 結局、話が逸らされてあたしに興味があるのかないのか曖昧なまま終わってしまった。 思わせぶりな行動ばっかりして……あたしをどうしたいんだろ? あたしはあとどれぐらい期待すれば、君の好きな人になれるの? 「……翼くんなんて嫌いになりたい……」 そっと、できるわけもない言葉を口に出す。 翼くんは寝ているからあたしの言葉なんて聞こえてないだろうし。