どうやら、彼はそのことについて怒っているようです。
「そ、それはっ…!!
急に翼くんが迫ってくるからじゃん!!」
なんか言ってくれればいいのに
何も言わないで迫ってくるのが悪い!!
翼くんに触れられたところがジンジンと熱い。
「そんな格好でウロウロされるこっちの身にもなれよ」
翼くんの純粋で綺麗な目があたしを見つめる。
「え?」
あたし、中にタンクトップ着てるし……
別にそんなにヤバイ格好じゃないんだけどなぁ。
「だから、お前タンクトップから透けてんだよ」
「えぇ…!?」
あたしは慌てて自分の浴衣の下のタンクトップを見る。
あたしの着ているタンクトップは夏だから薄い白色。
だから、透けててもおかしくない。
そんなことぐらいちゃんと頭に入れておくんだった…。
「しかも、意外とセクシーな黒」
「い、言わないでよ…!!」
ばっちり、色まで覚えてるし……
今日に限ってそんな色だったんだから。



