それから、お風呂セットを持って
別々にお風呂に入り、帰りは別々に部屋に戻ることになった。
お風呂はすごく広くて気持ちよかった。
浴衣もいろんな種類があってあたしはピンクの花柄の浴衣にした。
浴衣なんて普段あんまり着ないから上手く着れてるか分かんないけどたぶん大丈夫だと思う。
「たっだいま〜♪」
お風呂でぬくもってテンションが高い
あたしはスキップしながら部屋に入ると、
そんな様子を見ていた翼くんが何がおかしいのかクスクス、と笑い出した。
あたしは何が何だか分からなくて頭の上にハテナがいくつも浮かぶ。
「な、なに…?」
「お前はちっちゃい子供かよ」
「し、失礼な…!高校二年生です!!」
「てか……」
翼くんがさっきまで笑っていたのに急に笑うのをやめてあたしをジッと見つめる。
「な、なんですか…?」
あたしが翼くんに尋ねると、
翼くんは座っていた椅子から立ち上がりズンズンとあたしの方に近づいてくる。
「な、な、なに…!?ちょっと…!!」
あたしは思わず、後ずさりする。
そんなこと構わずに翼くんは近づいてくる。
翼くんとあたしの距離はグングン縮まってついには翼くんが目の前に来た。



