えぇーっ!!
お母さんは翼くんが学校でどんなに女たらしなのか知らないからそんな事言えるんだよ…!!
いくら、最近は落ち着いてるからってそれはやばいよ…!!
あたしの心臓的にも…!!!
「そうそう。俺はお前を襲う気なんかサラサラねぇよ」
いつから聞いていたのかわからないけど、翼くんがそう言った。
さっきのやつ…聞かれてないよね?
急に不安になってくる。
「し、失礼なっ…!!」
「ほら、早く来ねぇと鍵閉めとくぞ」
そういって、人差し指で鍵をクルクルと回しながらスタスタと歩いて行く翼くん。
え、ほんとにあたし翼くんと同じ部屋なの…!?
「ほら、莉乙。早くしないと入れないわよ」
お母さんに真顔でそう急かされて、
あたしは納得しないまま翼くんのあとを追った。
荷物は運んであるとか言ってたけど、
最初からあたしと翼くんを同じ部屋にするつもりだったんじゃ……。



