「なんで俺がコイツと」
翼くんは明らかさま、不機嫌そう。
眉をひそめて自分のお母さんをキッと睨みつけている。
「いいじゃないの!二人は仲良しなんだから!」
あ、だからさっきあたしと翼くんが“仲良くて安心した”みたいなことを言ってたんだ。
って…!!そんな納得してる場合じゃなくて!!
「お母さん!!あたし、女子高校生だよ!?」
お母さんに必死に問いかけるけど、
お母さんはなんでもないような顔してあたしに言った。
「そんなの知ってるわよ。なに?いまさら」
「ちょっと、危険だとか思わないわけ…!?」
こんなの翼くんに聞こえたら
後で何されるか分からないから小声で話す。
すると、お母さんは何故かクスリ、と笑った。
いや!笑い事じゃないんだけど…!!
あたしにとっては緊急事態なんだから…!!
「あんた、あの翼くんが莉乙に手を出すって?…ないない!!安心して眠りなさい」



