「…わかった。
なら、そろそろ暗くなってきたしホテル戻るか」
ど、どうやら引かれてはないみたい…?
恐る恐る顔を上げると、
そこには何も無かったかのような表情でホテルのほうを見ている翼くんが視界に入った。
「う、うん…!」
というか、『翼くんの彼女になったら乗りたい』とかなんか生意気なやつじゃん!!
もっと、よく考えてからいえば良かった。
もー…あたしのバカバカバカっ!!!
一人で頭の中で反省会をしながら、
ホテルまでの道のりを翼くんと二人並んで歩いた。
左手から伝わってくる翼くんの体温が
とってもあったかくてなんだか幸せな気分になった。