「安西、お前誰に向かってそんなこと言ってるのか分かってるのか?」
「ほぇ……?」
パッ、と視線を上にあげると
目の前には先生がキッ、とあたしを鋭く睨んで立っていた。
まるで、頭からは鬼の角が生えているみたいにすごく怒っている。
や、やってしまった……。
そんなこと思っても、もう時すでに遅し。
そういえば、まだ授業中だった…。
あたし、翼くんのことで頭がいっぱいで忘れてたよ。
「アハハ…。ちょっと、分からないですね…」
と、いうか分かってても、分かりたくないですね…。
だって、どちらにしても
あたしの放課後は奪われてしまうのだから。



