「コイツのこと上手く扱えんの俺だけだから。
捕まえるならほかの女にしろ。
とにかく、コイツだけはぜってぇ無理だから。
分かったならさっさと失せろ」
そういうと、
あたしを抱きしめる力をぎゅっと強めた翼くん。
翼くんの体温が背中越しに伝わってくる。
それに、走ってきたのか少し息も荒い気がする。
また、翼くんの言葉一つにこんなにも胸がときめいてる。
あたしはよっぽど翼くんが好きなんだなぁと思う。
「ちっ…なんなんだよ。行くぞ…!」
三人の中の一人がそう吐き捨てて去ると、
残りの二人も不愉快そうな表情をして去っていった。
そして、アイツらが去り二人きりになった。
翼くんはあたしからそっと離れた。
それを寂しく思ってしまうのはいけないことなのかな?
翼くんはあたしを助けるために
あーやって抱きしめてくれただけ。
そう解釈しないとまた変な期待しちゃう。



