こんなことになるなら、
ジュースなんて頼まなきゃよかった。
ずっと、翼くんのそばにいればよかった。
でも……千鶴ちゃんに誘われた翼くんが行かないわけないじゃん。
バカだなぁ……あたしは。
仮にあたしがジュースを頼まなくても
きっと、翼くんはあたしのそばからいなくなってた。
だって、翼くんはあたしに興味無いんだもん。
どうでもいい存在なんだよ。
「お前らそいつのこと、どうするつもり?」
えっ……?
気づけば、あたしの後ろには翼くんがいて
あたしはぎゅっと後ろから抱きしめられた。
な、んで…?
ジュース買いに行ってたんじゃないの?
しかも、なんで抱きしめたりするの?
「なんだよ、お前」
チャラ男の中の一人が翼くんに対抗する。
すると、翼くんはその人をキッ、と鋭く睨む。



