「あ、あの…!
親とたまたま旅行に来てて…翼くんとばったり!」 」
付き合ってるなんて勘違いされたら、
翼くんに迷惑がかかるから急いで誤解されないように言った。
「あー!翼のとこと莉乙ちゃんところの親仲いいって言ってたもんね!」
彼女は納得したように笑顔で言った。
笑顔で言ってくれてるからひとまず安心?
「そうなの!」
あたしも不思議に思われないように笑顔で言った。
「しゃあねぇから今からジュース買いに行ってやんの」
わっ…!
翼くんってば余計なことをいいやがって…!!
そんなこといちいち言わなくたっていいんだってば。
「そうなんだぁ!
じゃあ、あたし達と一緒に行く?
ちょうど、喉乾いてたし!」
千鶴ちゃんからのお誘い……
あたしは邪魔者だよね。
ここは翼くんの背中を押さないと……!
「そうだよ!翼くん!
一人じゃ心細いでしょ?だから、行ってきなよ!」
「ああ。同じとこ行くなら
女だけだと危ねぇし俺も行くわ」
「うん…っ!」
あたしも一応、その女なんだけどね……
あたしは所詮犬にしか見られてないから。
女の子としてはこれっぽっちも見られてない。
分かってはいたけど改めて行動で表されると結構キツかったりもする。



