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そして、着いたのは遊園地。
翼くんはもうあたしの腕を離して、
自分の上着のポケットに手を突っ込んでいる。
あたしもマネして、
ポケットに手を突っ込んでいると横から翼くんがそれを抜きとった。
「わぁ!な、何するの…!?」
「お前、ドジなくせにポケットに手いれて歩くんじゃねぇよ」
ど、ドジ……!?
「つ、翼くんだっていれてるんじゃん!!」
「俺はいいの。でも、お前はすぐ転けて怪我すんだから」
自分だけいいとか、まったくなんてやつだ。
と、思いつつも言われた通りにポケットから手を出す。
「わっ…!!」
そのまま、ボーッと歩いていたら
アスファルトの欠けた小さな隙間でつまずいて前にグラッとよろけた。
やばいっ…転ける!!
そう思って、目をギュッと瞑って転ける覚悟をした。
でも…なかなか、痛みが襲ってこない。
あれ…?
しかも、体がなんかあったかいんだけど。



