「莉乙!!」
一人で呑気にそんなことを考えていると、
急に部屋のドアが開いてお母さんが入ってきた。
「わぁ!?何お母さん…!!
部屋入るときはノックしてっていつも言ってるじゃん!!」
も〜…お母さんったら何回言わせる気なんだろう。
いい加減、覚えてほしいよ。
お母さんがいきなり入ってくるたびあたしはビックリするんだから。
あたしの物覚えの悪さはお母さん譲りだな、きっと。
「あー…ごめんごめん。それより、旅行行くわよ♪」
ニコニコと笑って気持ち悪いぐらいテンションが高いお母さん。
そんなに旅行に行くの楽しみなのかな…?
「いつー?30日は祭りだから無理だよー」
あたしは壁にかけられているカレンダーをペラペラとめくる。
「いまからよっ、いまから♪」
「はぁ!?」
いまから…!?
なんでまたそんな急に…!?
何も準備してないんだけど…!!!
「ほら、早く一泊分の準備して!!
あと、準備してないの莉乙だけだから…!」



