「好きだけど何か文句でも…!?」


あっ……、怒った勢いで
つい、好きとか言っちゃった…////


「ば…っ、お前ほんとバカ正直で困る…」


そういって翼くんは手を差し出すのをやめて
そっぽを向いて頭をワシャワシャと掻く。


あ、あれ…?

どうしちゃったんだろ…翼くん。



「翼くーん?」


あたしは翼くんの隣をぎこちなく歩く。

だって、こんなの慣れるまで絶対時間かかるよ。
いや…好きな人の隣を歩くなんて慣れたりするのかな?


あたしだったらいつでもドキドキしちゃいそう。



「黙れ」


「だ、だまっ…!?」


なんか、いきなり冷たくない…!?

あたし…なんかやらかしちゃったかな?

急に不安になってくる。