分かってたつもりだったよ、冗談だって。
だけど、どこか期待してたんだ。
本当にそう思っててくれてるんじゃないかって。
バカだよねー…あたしも。
そんな簡単に信じて、完璧なる自意識過剰じゃん。
「赤くなって何が悪いのよ…!!!」
半分、ヤケクソだ。
だって、悔しいんだもん。
あたしばっかり、振り回されて。
翼くんの余裕そうな顔がムカつく。
いつか、あたしだって
その余裕そうな翼くんの顔を変えてやるんだから…!!
「お前が顔赤くしていいのは俺の前だけだからな」
ポンッ、とあたしの頭の上に手を置き、優しく目を細めてスタスタと歩いていってしまう翼くん。



