「伝票なくしちゃったの…」
怖い、翼くんの顔を見るのが。
どんな顔してる?
呆れた顔?
それとも、怒った顔?
あたしは怖くて顔を上げれない。
すると、両ほっぺをムギュッ、と片手ではさまれてグイッと上に持ち上げられた。
あたしの目の前には何故かニコッと微笑んだ翼くんがいた。
「にゃ…にゃに…?!(な、なに!?)」
「いいから、来い」
そういうと、ほっぺから手を離しスタスタとレジの方へ連れていかれる。
あぁー…公開処刑だ。
「ありがとうございました〜」
レジの前を通り過ぎても
店員さんは何も言うことなく頭を下げて外まで見送ってくれた。
えっ…まだお金払ってないんですけど…
あたしたち、犯罪だよ犯罪…!!
警察行きなんてやだよぉぉ〜〜!!!



