「いえ、別に…」 私は先輩から視線を外し、半紙に向き直った。 隣で先輩も書く準備を始める。 「今日は何を書きますか?」 「この前書いたものを。」 「桜ですね。」 佐伯先生がお手本を見せる。 やっぱり佐伯先生のは字は、いつ見ても綺麗だ。 「ありがとうございます。」