「それで… どうして無視したんですか? 目は合いましたよね。 私が何かしたなら謝りますけど、思い当たる節がないので謝りません。」 普通なら躊躇する話題だけど、私は気になったことはすぐに聞く。 先輩は顔を少し歪め、ゆっくりと口を開いた。 「あの場で君と知り合いだとバレたら問題があったんです。 接点のないはずの俺達がなぜ知り合いか女子達は探ります。 書道部がバレたら、俺の学校の憩いの場がなくなってしまうから。 それに、君にも危害が及ぶ可能性も無いわけではなかったし。」