パラパラと適当に選んだ雑誌のページをめくる。
そーいや、昨日はここで守谷と会ったんだっけ。
そんでWデートの約束したん…………
「…………あ゙!!!!!」
俺はある重大なことに気が付いてしまった。
まだアイツにWデートの事言ってねぇ(ヤバ)
今日も学校で会ったのに(席隣だし)
俺は開いていた雑誌をパタンと閉じ、勢いよく天国を飛び出した。
………………暑っ。
“ジーンジーンジーン”
蝉はなきやむ気配なし。
俺は照り付ける太陽&蝉と戦いながら、アイツの家へと向かった。
暑い暑いアスファルトの上をしばらく歩くと、アイツの家に到着。
そして部屋へと向かう。
もう帰ってるだろ。

