「~~と、いうことで、1年7組の担任になった!
よろしくな!」
1年7組の担任は、元気な男の体育の先生。
なんだか先生も含めて明るい1年になりそう(笑)
「じゃあ早速、出席とるぞー!
先生ちゃんと名前覚えてきたんだからなー!」
そう言って先生は出席簿を閉じた。すごい、ホントに覚えてきたんだ。
私たち生徒は少しびっくり。
「1番、浅川祐也」「はい」「2番~~~」
高校は一学年10クラスあって、一クラス40人いるから、すごく多い。
「27番、波瀬大翔」「はい」「28番、平野笑実」「はい」
ひろと笑実ちゃんは首席番号前後なんだ!
“はせ”と“ひらの”だから、間に誰かいそうなのにな。
「31番、宮谷柊斗」「はい」
次、私だ。ちゃんと返事できるかな、声裏返りませんように!
「32番、麦わら紬」
え…。
先生今、むぎわらって言ったよね?
「ん?どうしたむぎわら?いるよなちゃんと。」
「先生、私の名前は“むぎわら”じゃなくて“むぎはら”です!
“麦原紬”です!」
途端、クラスが笑いにつつまれる。
もぅ!麦わら帽子って、小学校の頃散々からかわれたんだから!
今度そーなったら、先生のせいだ!
私は、第一印象は良かったこの担任の先生のことを、はや嫌いになりかけていた。
「そーかそーか!ごめんな麦原!
悪かった!俺ちゃんとこれで覚えたから!」
『そーかそーか!』じゃない!もー!ひどい!
って思ったけどここで言えるはずもなく
「はい」
と返事を返した。

