「おっ、紬も今日から高校生か!早いなぁー。
お父さんは、娘の成長を感じつつも、寂しくなるなぁ(泣)」
リビングにスーツ姿のお父さんが入ってきた。
「あっ、お父さんおはよう!
?どうして寂しくなるの?」
私はお父さんの言っている意味がわからなくて、その意味を尋ねた。
「ん?なんだ、紬分かってないのか。ならお父さんは嬉しいぞー!」
「どーして?ねえお母さん、何がなんだか全然分かんないよ?」
「そーねぇ。紬はどうしてこんなにも鈍感なのかしら。
いったい誰に似たのかしらねぇ…。ばあば?
ばあばは紬と雰囲気がすごく似ているから、きっとばあばが子どもの頃、こんな感じだったのね…。
さ、朝ごはん食べましょう。入学式から遅刻とか、お母さん嫌よ。」
「それは私も嫌だ!よし、食べよう!」
“ばあば”は、私のお母さんのお母さんのことで、小さい頃からそう呼んでるんだ。
ちなみにお母さんのお父さんは、“じいじ”なんだよ。
お父さんのお母さんは、普通に“おばあちゃん”、お父さんのお父さんは、“おじいちゃん”だよ。