十月桜

「私、桜庭くんがどこにいたって……必ず見つけます。
だから、そんな寂しそうな顔しないでください」

「桜小路さんって強いね。
俺、そんな寂しそうな顔してたんだ……」

「私……桜庭くんが思っている程、強くないですよ?
ただ、会いたいなって……思ってただけです」


会いたい。ただ、それだけだった。

なんか、わかった気がする。

この気持ちはきっと……。


「俺に会いたかったの?」

「……はい。初めて会った時から思ってたんです」