十月桜

もう1度頭を下げて礼を言うと、男の子は振り返り、その顔は優しく見えた。


っていうか、やばい……!

早く行かなきゃ!


慌てて校舎に入っていく。


何とか入学式には間に合い、教室へ向かう。

クラスは賑やかで、既に連絡先の交換などで盛り上がっていた。

でも、私はそんなことより男の子の事が気になって仕方がない。



名前……聞きそびれちゃったな。