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それからあの人は、毛筆でもたまに私に話しかけてくるようになった。いつも私の前の席に座ってくれて、ほかの子にイタズラをしたりした。私とあの人はよく気があう。
気がつけば、私はあの人のことばかり考えるようになった。
あの人は年下。好きになるわけない。叶わない。
そう思っても、この思いは止められなかった。どんどん私はあの人に惹かれていく。
行きたくなかった毛筆が、楽しみになっていった。〝 水曜日〟私にとって特別な日。