私が目を覚ました時には自分のベットの上に寝ていた。
周りは何の変哲のないテーブルやソファがあった。
起き上がって体を触ってみたが何の変哲もなかった。
鏡の前に立ってみて初めて気がついた。
胸のあたりに小さな直径一センチ程度の穴が中の心臓が見えるように開いていることに


「うそじゃなかった…あの言葉も…」





女の子は最後に言った。
「あなたは一度死んでいくの。だからしるしに体の一部がなくなる。
心臓が見えるようになるのよ。だから、心臓が穴から飛び出しかけた時はあなたがまた化け物になりかけているってこと。次は、あなたの心だけじゃなく全部を消さなくちゃいけなくなる。そうならないように気をつけてね・・・また会いましょう。天使の皮をかぶった化け物さん。」



これが印。
私が化けものである証なのだ。
「私は化け物・・・フフフ・・・あははははははは・・・」



その日一人の女の人がビルから飛び降りてぐちゃぐちゃになっていたという。
その女の人の心臓は外に飛び出していた。




「今日も一人化け物を消した。さぁ、お次はだぁれ?」